ハンドセラピーはゆっくりがコツ
普通のマッサージは筋肉をほぐすことを目的にしています。
それに対して、ハンドセラピーは手で相手に触れて気持ちを伝えることを目的にしています。
なので、力を入れてもみほぐすようなことは行いません。
ゆっくり優しく触れるように行います。
オイルのようなものを使ってもいいですが、基本的には何もつけなくてもハンドセラピーはできます。
マッサージをする時には、スピードに注意しましょう。
早すぎるのはもちろん、遅すぎてもリラックス効果が下がってしまいます。
目安は、1秒間に皮膚を5cm移動するくらいです。
このスピードは人間がもっとも心地よさを感じるスピードと言われています。
手のハンドセラピーを行う時には、両手で相手の手のひらを包み込むようにして、両手の親指で相手の手のひらをさするようにして行います。
手のひらの中心から外側にむけて親指を滑らせます。30秒くらい続けるようにします。
もむのではなく、あくまで触れることを意識しましょう。
次に、3本の指(人差し指、中指、薬指)で相手の手のひらに円を描くようにしてさすります。
これも30秒程度でOKです。
それから、相手の指を一本一本軽くにぎって、指の付け根から指先にむけて優しくこするようにします。
一本につき2〜3回くらいが目安です。
これを10本全ての手指に対して行います。
最後に、手の甲も手のひらと同じようにさすっていきます。
手の甲の骨と骨の間を滑らせるようにして上下にさすりましょう。
手のハンドセラピーは以上の方法で行えます。
ハンドセラピーを行うときには、手を温めてから行うようにしましょう。
ひんやりした手が気持ち良いと感じる人もいるかもしれませんが、冷たい手で急に触れられるとびっくりして自律神経の働きが乱れてしまう可能性があります。
ハンドセラピーは相手を思いやることが重要ですから、相手が心地よいと思える手の温度にしておきましょう。
また、介護の現場などで嫌がる相手に無理やり行うのもNGです。
最終更新日 2025年6月17日 by kasaks