
借主も貸主も家賃保証会社を上手く利用しよう!
引越しが趣味という人は別として、住居というのは一般的に頻繁に変えるものではないので、だからこそ物件を選ぶ際には慎重になります。
でも、そうやって吟味に吟味を重ねてやっと見つけたお気に入りの物件でも、契約の際に審査に通らなければ何にもなりませんよね。
そして、審査の際に多くの人が頭を抱えるのがズバリ「連帯保証人どうする?」という問題です。
昔からある連帯保証人の問題
昔は親や親戚の誰かにお願いすれば、気軽に良い返事を貰えることも少なくなかったのですが、現在では相手が誰であれ連帯保証人だけには絶対になりたくないという人も決して少なくはないのです。
それに個人の事情で親には頼りたくない、という人だっていますよね。
そんな背景もあって、今や賃貸と言えば家賃保証会社の名前がセットで出てくるような時代になりました。
運よく連帯保証人がいるという人にとっては必要がないのかもしれませんが、賃貸の契約の際に必ず必要だという場合もあるんですね。
ちなみに、CMでおなじみの全保連などが有名です。
(※こちらも参考・・・全保連 烏川)
今の時代、そうやすやすと保証人が見つかる人ばかりではないので、頼れる人が誰もいなくて途方にくれていたなどという人にとっては、とてもありがたい制度でもある訳です。
家賃保証会社は何をしてくれるのか?
では、この家賃保証会社というのは一体何を保証してくれるのか、というとその名のとおり物件の借主が何らかの事情で家賃を滞納した際に、借主に替わって家賃を立て替えてくれるのです。
例えばひとり暮らしを始めたばかりで、いろいろなことに出費が重なってしまったり、給料日前なのに全然予想していなかった出費が発生して困ったという経験がある人も少なくはないでしょう。
そんな時に真っ先に心配になるのが、「今月の家賃どうしよう」ということですが、この制度があれば家賃を立て替えてくれるので、家主とトラブルが発生することもありませんよね。
でも、もちろん立て替えてくれたからといって、支払わなくて良いということではありません。
きっちりと取り立てはされるということを頭に入れておいてください。
それから、やっぱりタダでこんな便利なシステムを使えるという訳でもありません。
契約者、つまり物件の借主は保証という名の手数料を支払わなければなりません。
保証料の目安
まあ、大体の保証料の目安ですが、初めて借りる際には物件の賃貸料の月額の30パーセントから100パーセント、更新の際にはこれが10パーセントから1万円ぐらいと覚えておくと良いでしょう。
だったら、出来るだけ初回の保証額が少ないところが良いと誰もが思うのは当たり前ですが、物件の広さによっても支払い料金はことなりますし、場合によっては不動産屋指定の保証会社に加入しなければならないということもあるので、注意が必要です。
加入する際や更新の度にお金が掛かるのはあまり嬉しくはありませんが、連帯保証人の代わりをしてくれるのは、家賃保証会社の大きな利点ですよね。
それに、借主だけでなく物件を貸している方の大家さんにとっても大きなメリットがあるのではないでしょうか。
貸主にとっての1番の心配といえば、家賃の取りっぱぐれですよね。
中には何か月も滞納していたり、ひどい時には家賃を支払わないまま勝手に出て行ってしまうということだってあり得ます。
家賃が支払われなくても収入に影響が出ない
でも、間に家賃保証会社がいてくれれば自分が何度も借主に催促をする必要もなければ、家賃が支払われなくて収入に影響が出るということもなくなります。
それに、もしかしたら借主だって初期費用が通常で借りるよりも安くなるかもしれないのです。
というのは、保証会社がいない場合の通常の流れだと、新規で契約する際に敷金だの礼金だのが発生することがありますよね。
でも、保証会社の加入によって現状回復費用等も保証されるので、敷金が減るということがあるのです。
また、例えば仕事が水商売やアルバイト等で収入が安定していない人は、せっかく気に入った物件を見つけても大家さんが嫌がって断られてしまうケースもありますが、保証会社が間にあることで借りられやすくなるという利点もあります。
今の世の中いろいろな人がいて、核家族化やひとり暮らしの人もその数がどんどん増えていますよね。
そして高齢化社会になったという社会背景もあります。
まとめ
つまり、人に物件を貸すのも慎重にならざるを得なくなり、借りる方も保証人探しに躍起にならなければならなくなったという状況で、この家賃保証制度は見事に双方のニーズに応えるシステムになっていると言えるのではないでしょうか。
もちろんいくら家賃を立て替えてくれるからといって、安易に滞納するというのは感心出来ません。
借主は大家さんに対しての家賃問題は解決したと言っても、決して家賃そのものをいつまでも滞納出来る訳ではないということを肝に銘じておかなければなりません。
でも、家賃保証会社のメリットとデメリットをあらかじめ慎重にチェックをして上手に利用すれば賃貸に関しての問題点を大幅になくすことは可能なのではないでしょうか。
最終更新日 2025年6月17日 by kasaks