
収益不動産を持つ上で大切なこと
収益不動産とは、自身の収入に繋がる利益を獲得するための物件のことです。
例えば、アパート・賃貸マンション・オフィスビルなどが該当します。
そして、これらを所有することには多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
そのため、メリット・デメリットの両方を把握した上で様々な検討をすることが大切です。
目次
○安定した収入が見込める
まずはメリットについてですが、安定した収入が見込める点が挙げられます。
物件に入居している人が退去しない限りは、毎月決められた額の賃料が収入として入ります。
本業でも副業でも、不動産投資が一つの収入の柱となります。
○レバレッジが効く
次に、レバレッジが効く点もメリットです。
不動産投資は、最初に一定額を頭金として支払うことで、自己資金以上の物件を購入できるようになります。
当然ながら、借入費用は利子もあわせて返済しなくてはなりません。
しかし、これらの返済額に諸費用や固定資産税などの税金を加えた金額以上の賃料を得られれば、それはすべて自身の収入となります。
○生命保険の代わりになる
続いて、物件購入時に「団体信用生命保険」に加入することから、生命保険の代わりになる点もメリットです。
通称「団信」と呼ばれるこの保険は、加入者が万が一の状態に陥った際は、ローン残高の支払いが不要になることを約束してくれます。
手元に残った物件は、そのまま賃料が得られる収入源として利用し続けることができますし、売却してまとまった資金に変えることも可能です。
ただし、一般的な生命保険がそうであるように、団信においても年齢や健康状態によっては加入ができないこともあるので注意しましょう。
○インフレ対策として有効
最後に、インフレ対策として有効な点がメリットとして挙げられます。
インフレではお金の価値が下がって物の価値が上昇しますが、不動産は現物資産なのでインフレに強いという特徴があります。
更にレバレッジが働いている場合は、借入額の価値が下がるため、よりインフレ対策の有用性が高まります。
以上が、収益不動産を所有することで得られるメリットです。
✖️空室になるリスクがある
次はデメリットについて見ていきます。
デメリットですが、まず挙げられるのは空室になるリスクがあることです。
これは収益不動産の最大のデメリットとも言えます。
不動産投資では賃料が収入となるため、当然ながら空室がある場合は賃料が得られません。
マンションやアパートなど複数の部屋を貸し出している場合は、空室が多ければ多いほど収入も減っていきます。
そして空室状態が続いて収入が減り続ければ、それだけローンの返済も厳しくなります。
投資計画を大きく狂わせることとなるでしょう。
✖️老朽化による修繕費用の必要性
二つ目に挙げられるデメリットは、老朽化による修繕費用の必要性です。
これは物件を所有する上で避けて通れない道です。
物件を老朽化したままにしておくと、入居者が決まらずに空室が増えたり、収入の源である家賃を下げなくてはいけない状況になります。
よって、修繕費がかかることを念頭に事業計画を立てることが重要です。
✖️資産価値が低下してしまう
最後のデメリットですが、資産価値が低下してしまうことが挙げられます。
地価が下落することで、当然ながら資産価値も下がってしまいます。
このようなことを避けるためにも、物件を所有する前のエリア選定などをしっかりと行っておくことが大切です。
万全な対策を行うことでデメリットの要素は減らせる
以上が、収益不動産の所有におけるメリット・デメリットです。
ただし、万全な対策を行うことでデメリットの要素は減らすことができます。
例えば、信頼できる管理会社を見つけることなどが該当します。
長くにわたって安定した収入を得ていくためには、健全に収益不動産を運営していくことが大切です。
豊富な経験やノウハウを持っている不動産会社に管理委託をする方法が有効ですが、どこの会社でも良いというわけではありません。
健全な運営を続けていく上での適切なアドバイスをくれるような、信頼できる管理会社に任せる必要があります。
立地と賃料設定が非常に重要
また、所有する収益不動産を決めるにあたっては、立地と賃料設定が非常に重要です。
これに、建物のデザインや間取り、管理や防犯などの条件が組み合わさることで、後の空室の有無が決まります。
空室リスクを少しでも減らすために、あらゆる面で近隣の物件と差別化を図る必要があるのです。
これらを確実に実施していくためには、自分だけの判断ではなく専門家に任せた方が安心です。
プロの意見を聞きながら、十分に下調べをした上で物件選びを行うようにしましょう。
以上が、不動産投資を行う上での大切なポイントです。
まとめ
もちろん、物件を所有する上では資金のことも考えなくてはなりません。
どんなに条件が良い物件でも、後に返済が厳しくなるようでは自分にとっての最適な物件ではありません。
無理のない返済計画を立てることも大切であり、この点もやはりプロの意見を聞くことが重要です。
資金繰りや返済計画などの資金相談は、ニュートンアドバイザーズ他、さまざまな不動産会社でも無料で実施しています。
これらをうまく利用しながら。
自分にとっての最適を見つけていくようにしましょう。
最終更新日 2025年6月17日 by kasaks